Novationの「Launchシリーズ」にはPAD型のものが有名ですがLaunchkeyはキーボードです。
他にもLaunchkey25/37/61と鍵盤数の違うラインナップがありますが、Ableton LIVEで使うなら本体にフェーダーも付いている49鍵以上のものがLIVEとの完全連携を楽しめると思います。
最初に結論を申しますと、この
Launchkey49 MK3はLIVE以外のDAWで使用するには設定が少し必要だったり操作性に
難アリなのですが、Ableton LIVEで使うなら、
文句なし最高です。
ここではその
特化ぶりを見てみたいと思います。
昔からどこか割り切った感があるNovationですが、この
Launchkey49 MK3を他のDAWと連携させようとすると一旦設定モードで細かく設定する必要があります。
フェーダーやパッドがあるからにはLaunchkey49 MK3からDAWコントロールもしたいのですが、パッドは残念ながらAbleton LIVE以外では動作しないようです。
Cubaseでの設定では
注意が必要です。「MIDIIN1」ではなく「MIDIIN2」の方を設定で選択するのを忘れないようにしましょう!
その際、付属のV-Stationというソフトシンセは操作できなくなります。
しかし、
Ableton LIVEでは異様なまでの操作性を発揮します。
Launchkey49 MK3をPCに接続すれば、Ableton LIVEもLaunchkey49 MK3も
設定は要りません。
立ち上げた音源を鳴らし、本体上部にある「ARPボタン」でアルペジオ、「Chordボタン」では指定したスケールに沿った音階で、適当に弾いても外すことなく演奏できます。
本体のフェーダーは完全にAbleton LIVEと同期できており、
そのフェーダーの感触も軽すぎずスマート。
Ableton LIVEに搭載されている機能の一つに「キャプチャー」というのがあります。
これは録音ボタンを押していない状態であっても直前に弾いたMIDIノートを呼び戻すことが出来る便利機能なのですが、
Launchkey49 MK3ではこの便利機能をトランスポートの上にある「Caputure MIDI」ボタン1発で適用出来ます!
これは便利です。
またズレた録音内容をきっちりと揃えるクオンタイズも「Quantise」ボタン1発です。
他にも「クリック」や「アンドゥ」といったよく使う機能も専用ボタンが付いています。
これらのボタンは全てAbleton LIVEでのみ動作します!
本体に燦然と輝く16個のパッドが威力を発揮するのはセッションモードでの利用です。
Launckey 49 MK3のShiftボタンを押しながらSessionパッドを押すとセッションモードとなり、
セッションビュー内のクリップが8×2のグリッドで表示されるようになります。
そして、それに合わせてパッドの色も切り替わるようになっています。
もちろんパッドでの演奏も可能なので、クリップを再生しながらドラムパターンをどんどん打ち込めます!
パッドの上に並ぶ8つのロータリノブには色々な役目がありとても重要です。
デバイスモードでは選択されたデバイスのコントロールが出来るのですが、フィルターを開けたり閉めたり、レゾナンスの調整、EQの増減などデバイスによって様々です。
またモードを切り替えていくことで各トラックのボリューム、パン、リターントラックへのセンドの量などを操作できます。
「Launchkey49 MK3」があれば作業が早く、そして
何より楽しいものになると思います。
Ableton LIVEで作曲、トラックメイクを行う方には是非
チェックしてもらいたい
すごいMIDIキーボードです。