圧倒的な解像度の良さとコストパフォーマンスを誇るRMEのオーディオインターフェース
RMEといえば正確無比なオーディオインターフェースを数々発表してきた老舗メーカーですが
Babyface Pro FSは最大12入力/12出力チャンネルを利用可能ですが、ADATやSPDFを含めているので、実際普段使うであろう入出力はアナログ入力4系統アナログ出力4系統、ブレークアウトケーブルを使ったMIDI I/Oとなると思います。
しかし今回特筆したいのはヘッドフォン端子です。
このBabyface Pro FSには2つのヘッドフォンアウトが装備されているのですが、何故2ついるのだろう?と正直思ってしまいました。しかしそれは完全に間違いでした。
この2つの端子はPhone端子(普通の太いやつ)とミニプラグ用があり、
それぞれに別個のドライバーが用意されているというのです。
まずはスピーカーからの出音を聴いて驚いたのですが、スピーカーですらきっちりと分かる定位の良さ。それぞれの楽器の位置がはっきりと見え、細かな音量差や汚れ具合も分かるのでミックスやマスタリングにはうってつけだなと感じました。
それもそのはずBabyface Pro FSの名前の最後の「FS」とはフェムトセカンドの略らしく
フェムトセカンドとは1000兆分の1秒のことで、このレベルでクロックを合わせているので
これが音質に多大な良い影響を与えているのだそうです。
気が遠くなりそうなので、とにかく解像度が抜群、とだけしか言えません。
続いてヘッドフォンで聴いてみました。
・・・・スピーカーで聴いたときよりもさらに瑞々しいフラットなサウンドに
思わずヘッドフォンのグレードが上がったかと思うくらいです。
定位がピシピシと決まり、僅かな変化も聞き漏らさない。
それはすなわちダメなものにはキチンとダメ出しされるということ。
コロナ禍に入り、自宅などでの作業が増えて、スピーカーを好きに鳴らして作業することが少なくなり多くの人がヘッドフォンに頼るところが大きくなって来ている現状。
ヘッドフォンだけでの作業に不安があるのも事実。
そんな中でBabyface Pro FSがみせた「ヘッドフォンでのこの解像度」が多くの人の支持を得ているのではなかろうか、と。